修道尼だった母の死因を突き止めるべく、魔矢(多岐川裕美)はセントクルス修道院の助修女となった。やがて院長室に忍び込んだ彼女は、そこで母が心臓麻痺で死亡と記されたノートを発見。さらに彼女は、院内に充満する色と欲の醜い実態を目の当たりにすることになる……。
入手しやすいカルト映画と言われながらもこれまで観てこなんだこの作品、現在の多岐川裕美の印象を引きずったまま観てしまうとギャップに驚かざるを得なかったりなんちゃりかんちゃり。
まず若い!っていうのがありますけど、そりゃ当たり前。 滑舌が悪いっていうのもあるけど、そりゃそうだろう。 それよりなにより、エロ路線がここまで過激だったとは・・・。
過激っていうか、普通に鈴木則文監督作品なだけですけどね。 ただ、それだって今の多岐川裕美とのギャップが大きすぎて口をあんぐりさせてしまうことしばしばでありました。
もうちょっと後の作品かと思ってましたが、これ、1974年公開だったんですね。 案外に古い。 多岐川裕美はこれで映画デビューだっていう。 惜しげも無くあれをあれしてあれですが、それはあんまりどうっでもいいっていうか、それよりも不条理すぎる毎度おなじみのストーリー展開に腹を抱えて笑うのが吉ってなもんですよね。
それにしても修道院っていうのは秘密めいたものがありまして、男なんていうのはそこによからぬ妄想を逞しくしてしまうんですが、この作品はそれを超えたシーンが連発しておりまして、その点で言えば逆に萎えちゃう事間違いなしのカルト映画ではありましたとさ。