「前作の玉突き博奕から花札賭博師へと装いも新たに大活躍」とかね、どの口が言うんだよって話ですけどね、銀蝶シリーズもこの2作目でおしまいだったってことは、これってそんなに売れなかったのかも知れないですなぁ。
前回と同じく唐突に歌のシーンが挿入されます。 前回は五木ひろし、今回は八代亜紀(しかも2回登場)。 伴淳三郎が出演していたりと、なかなかの(俺的)豪華キャストでありまして、室田日出男とか本当に良いですなぁ。 室田日出男の無駄に自己主張の強い斬られ方とか本当に良いですなぁ。
出演といえば、前作での重要なみなさんが一瞬出てるのもさりげなくていいです。 靴磨きとして渡瀬恒彦が出てまして、山城新伍と丁丁発止なんですけど、靴磨きっていう職業については前作でも触れられているんですよね。 そのあたりからの配役なのかも知れないですなぁ。 そんな靴磨きをやっていたと前作(もちろん劇中)で告白した梅宮辰夫も、これは本当に1カットだけ出てます。 最後に殴りこみというか斬り合いがあるんですが、そこで出てるんです。 廊下で「野郎!」って斬りかかるも呆気なく梶芽衣子(様)に斬られちゃう役。 本当に一瞬なんでわかんないかも知れないです。 が、顔に注目してるとわかりますし、この人だけ服装が違うっていうねw
そんな最後の斬り合い、梶芽衣子(様)の素晴らしさは当然の事として、明らかにキル・ビルへの影響が見えますですね。 タランティーノさん、これ見まくってたのかもですね。 修羅雪姫とこれがキル・ビルへ昇華されてるように思います。
なんか地味というかマイナーというか、けどB級とはちょっと違う銀蝶シリーズ。 私は好きだなぁ。
“わたし、生国は関東です。関東は花の東京新橋育ち、姓は樋口、名はナミと発します”ドスのきいた口上で颯爽と登場、前作の玉突き博奕から花札賭博師へと装いも新たに大活躍するご存知、銀蝶シリーズ第二弾!
父親の復讐のためにヤクザな世界に身を投げ打った主人公・緋ざくらナミを梶芽衣子が演じ、蝶をあしらった和服を着こなし、手際よい札さばきを見せる。さらに、銀座の一匹狼で密かにナミに想いをよせる東隆次を千葉真一が、その他、山城新伍、賀川雪絵、由利徹ら多彩な演技陣が顔を揃えている。監督は“ずべ公番長シリーズ”の山口和彦、脚本は“昭和残侠伝シリーズ”や“不良番長シリーズ”で知られる松本功。