2012年になりましたしね、年明けからアレですけど、私が言うB級映画っていうのはこういう駄作とは違うんですよね。
パロディ(が原作の)映画というものがおしならべて質が低いのではなく、これは質の低い映画なだけなんですよね。 それを、パロディ映画だから言いだろうと言わんばかりに、免罪符よろしくセリフ回しは適当だし、カメラワークもイライラするし、映画をなめてるんだろう?って言わざるを得ない駄作っぷりがすごいです。
ちゃんと作ってるんだけど、どこかネジが外れておかしくなっちゃった、というのが理想的なB級映画であって、それは目的なりゴールじゃないんですよね。
おそらく原作はもっとおもしろいんだろうなぁって。 だからこそ元ネタ(日本沈没)を踏まえて観るべしって話になるんでしょうけどねぇ。 かえすがえすも残念な駄作だからなぁ。
小松左京の大ベストセラー小説「日本沈没」を、強烈に皮肉った筒井康隆のパロディ小説「日本以外全部沈没」を、本家「日本沈没」のリメイク映画化に対抗し(あやかって?)、かの河崎実監督が完全映画化した作品。
西暦2011年。日本以外のすべての陸地が海に沈んでしまう。命からがら逃げおせた各国の難民たちは、狭い日本に押し寄せる。当然のごとく勃発する食糧難に物価の高騰、失業率の上昇といった危機的状況を打開すべく、日本政府は超法規的措置として「GAT〈外人アタック・チーム〉」を組織する。
筒井小説の持ち味であるブラック・ユーモアと河崎監督の得意技であるおバカ・キャラ&シチュエーションが絶妙な化学反応を見せ、とうてい我が国以外では上映不可能、在日外国人激怒必至な、破壊的パロディ映画が誕生した。ここぞとばかりに炸裂する差別的ギャグと、どうかしてるとしか思えない展開は、笑いながらも後ろめたさが残る、形容しがたい奇妙なテイストを味あわせてくれる。オリジナル映画版とそのTVシリーズ版、藤岡弘、と村野武範と、歴代小野寺役2大俳優の共演は、ごく一部のマニアをぐおおおと唸らせた。また本家ほどではないが特撮研究所によるパニック映像も完備。