こないだBSを見ていたら、スイスのシーンでスウェーデンポップみたいな、ぶっちゃけカーディガンズみたいな曲がかかったんです。 お?なんて思って。 でも、バックの演奏がちょっと違う。 楽器の数が恐ろしく少ない。 よくよく聴くとボーカルもなんか違う。 んでクレジットを見てみたら、Heidi Happyと書いてある。 カーディガンズみたいな「バンド」なんだなって思って。
調べてみたらHeidiって「ハイジ」なんだそうで(←初めて知った)、ハイジ・ハッピーつってアルバムを2枚出しているんだそうな。 しかもバンドじゃなくて、ハイジ・ハッピーという女の子なんだそうな! いや、女の子つったって1980年生まれらしいので立派な三十路女なんだけど。
ハイジが大人になってギターを覚えたらこんな歌を作って歌う筈、みたいなコンセプトなんだそうですね。 私なんか全く想像がつかないし、いや別にハイジが大きくなってもスウェーデンポップは作って歌わないだろ?みたいに思ってしまうすいませんなんですけど、まぁそういうコンセプトなんだ、と。
ともあれ、前述のBSでかかってたのがBack Togetherで、バックの演奏がシンプルで、コーラスとかも良くて、あぁいいじゃないの、と。 アカネも好きなんじゃないかな?ということで、アルバムを2枚ともゲットしたんではありました。
どちらかというとこっちの1stの方が好みかも。 2ndも侮れないんですけど、きちんとツボをおさえた歌唱やら演奏でありまして、こう立ち位置を知ってる感があるんですよ。 スウィートなんだよなぁ。
ただ、他の曲はもっとシンプルなんで、単にスウェーデンポップ的なのを期待すると肩透かしを食うかも。
あのハイジが、大人になって、ギターを覚えたら、きっとこんな歌を弾き語るに違いない。
スイス生まれのシンガーソング・ライター、ハイジ・ハッピーのファースト・アルバム。
雨上がりの陽だまりのように柔らかな肌触りと、優しさ慈しみ溢れる視点、そしてドリーミーなメロディと懐古的なインストゥルメンツが、そこにしかない稀有な世界観を演出しています。
1曲目のタイトル曲のチャーミングさと言ったら!★スイスだからハイジ。ハイジだからハッピー。
ハイジ・ハッピーというのはもちろん芸名で、本名はプリスカ・ゼンプ。
両親ともクラシック歌手のキャリアがあって、兄姉はバンドマン、という音楽一家に生まれた彼女は色んなバンドでシンガー、作曲家として活動したのち、2005年にハイジ・ハッピーとして活動を始めたそう。
その後、2006年のルツェルン市の芸術家報奨に当選したお金をもとに作られたのがこのデビュー・アルバム。★ヤエル・ナイムとかアデルとか好きな人にぜひ聴いて欲しい!
ハイジ自身の爪弾くギターを中心に、ジャジーなウッドベースと控えめなドラムス、枯れた風合いのストリングスやユーモラスなブラスが時に美しく、時に牧歌的に彩りをつけます。
そして素朴で、表情豊かで、ほんのりとあたたかい歌声。
彼女自身が体験したさまざまな物語、哀しかったり、楽しかったりしたそれらを載せた歌詞。
なかでもオススメは1曲目の「Back Together」。
世界そのものが微笑み、誰もが幸福になるような最高の1曲です。