これは妻が観たがっていた映画で、私にとってはジョニー・デップという人はいつも奇抜な役回りの実は案外普通っぽい人っていう、要するに変人気質役者な印象がああるので遠慮気味だったんですけど、これ、これを観るにかなり普通で・・・かなり普通かなぁ・・・普通で、そういう意味での不安みたいなものはすぐに払拭されましたなぁ。
アメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、パリからヴェネチアへ向かう列車の中で、謎めいた美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)と出会う。彼女に誘われるまま、ヴェネチアの超一流ホテルにチェックインし、夢のようにゴージャスでロマンチックな時を過ごすフランク。しかし、一夜明けると悪夢のように恐ろしい運命が待っていた。なんとフランクは、エリーズの恋人で誰にも顔を知られていない大物犯罪者と同一視され、捜査当局と巨大ギャングの双方から追われるはめになったのだ……。光と影が怪しく揺らめく水の都ヴェネチア。周到に張り巡らされた迷路のような罠から、フランクとエリーズはいかにして脱するのか?華麗でセクシーな極上ミステリーが今、幕を上げる!
そうかこの女の人、アンジェリーナ・ジョリーだったんですね。 っていうくらいにね、っていうくらいのね、認知度って申しましょうかなんというかだったんですが、そういう気負いのない観方が良かったんでしょうなぁ。 この映画はなかなかに面白いんですよ。 ヴェネチアの風景は美しいし、あんな風にボートを引き摺るし、それはともかくオトナな映画です。 派手なところはないですしね。 見やすくて。
目を見張るようなオチであったんですけど、あれはもしかしたら予想できたかも知れないですよね。 でも、もっと予想できないのが話の筋で、観ている途中でしたらまぁいいんでしょうが、観終わって反芻してみますってぇと、これオチに向かってアレクサンダーが仕掛けたのか?って。 ちょっと無理があるだろうってさぁ。
でもそういうところが「映画」なんですよね。 とても良かったです面白かった、これ。