その日、母は帰ってこなかった。秘められたその過去を追いながら、自分自身の忘れられない恋と向き合う智花。そして出した結論は──? 愛しつづけることの意味をあたたかい視線で問う表題作ほか、胸にせまる読切り3編を収録。
【収録作品】つまさきで踊る/エンドレスマーチ/春の前日/告白物語
前にも書いたかもしれないですけどここのところの谷川史子は、執筆誌のせいなのか、これまでの「あの人とは幼馴染、喧嘩しちゃった、距離離れちゃった、でもがんばる、泣いちゃってがんばっちゃう、思いが通じた、にこにこハッピーエンド」的な展開が消え去って。 漫画というか物語なんで起承転結的な話の展開があるんですけど、一言で言えば多彩になったんですよね。
告白物語でもちろっと語られているのですけれども、「ハッピーエンドが少なくなった」っていうのもいいなぁって。 もう「にこにこハッピーエンド」いらないっすよ、って。 それと、無理にオチをつけないっていうのもいいですよね。
最近の谷川史子はキテるなぁ。