Maria Ritaの4枚目のアルバムは去年のリリースで、最近の音楽(というかMPB)を追っていなかったもんですから今年になってやっとこさリリースを知ったという。 しかも注文してから随分と発送が遅れて、忘れた頃にやっとこさ到着という。
それはさておき、もうオリジナルアルバムを4枚も出せば、今やElis Reginaの娘っていう言い方も不要になるのではないかっていうくらい、大御所の構え。 そもそもこの人の場合は1枚目から既に大物の風格があったくらいですからなんともはやですけど、そんな1枚目に戻ったかのような4枚目の雰囲気。
ラテンというよりもラテン・ジャズ、いやジャジーななにか。 ストイックでジャジーという、1枚目で提示したサウンドを踏襲しつつ、更に落ち着き揺ぎないボーカルを、こんなに上手でエモーショナルな演奏に合わせてどうしてくれるんだ責任者出てこい!っていう体。
サウンドの劇的な変化というものが無い分、地味な新作と見られてしまうかも知れませんが、こういうのってオトナの音楽ですからね。 若い人にはわかんないと思うんですよね。