一時期各枚でブート盤が売られていたような記憶があるのですけど、これは2 in1の正規盤らしいです・・・いやそれも怪しい。 他からもジャケ(のレイアウト)違いで同じくユーロ圏から販売されているみたいで、そっちはボーナストラックが収録されているとのこと。
L.A. Womanリリース後パリに渡り、そこで客死したジム・モリソンを受けて、残る3人でドアーズは存続し、リリースされたのがこの2枚。 1枚目のOther VoicesはL.A. Womanと同じ年にリリースされ、Full circleは翌年(1972年)のリリースとなっております。
ボーカルは新たに募るのではなく、残ったメンバーが受け持ってまして、思いっきりジム・モリソンの影響を受けているのは、曲を作ってるのが彼らだからメロディライン的にそうなっちゃうのかと思ったり思わなかったりですけど、どうしても稀代のボーカリスト(であり詩人)だった人から比べてしまうと・・・ということや、比べてしまうジレンマからは逃れられない訳で、解散せずに同じバンド名で存続をしていくのならば、やむかたなしではありましょう。
それでもOther Voicesはまだいい。 まだまだドアーズらしさが残ってて、不思議な暗さや怪しさが辛うじて残ってます。 曲も悪くないし。
ただ、Full Circleは。 悪くはないんです。 Other VoicesもFull Circleも、ドアーズじゃないって事だったらかなりいいんです。 でも、ドアーズとしてFull Circleでやってるのは、たんなる解放行為に過ぎないんじゃないかと思えるんです。 そのくらいに開き直っちゃってる。 商業的に失敗したっていうのもわかります。 その売れなさ加減だって、普通のマイナーなバンドからすればそこそこの数字でしょうし、ドアーズという看板がそれだけ重荷だったんだろう事がわかるというものです。
Full Circleの後、ようやくバンドは解散するのですけど、21世紀になって再結成的なのを果たしたのについては、特段申し上げることもなく。 やっぱり事務あってのドアーズなんだなってお話でした。
After Jim Morrison’s Death in 1971, the Doors Carried on as a Trio with Ray Manzarek Carrying Most of the Lead Vocal Chores. They Released These Two Albums and Then Called it a Day.