トラック野郎シリーズも人気にかげりを見せてきたのか、ちょっと風合いを変えてみようかというのか、はたまたルーチンワークに飽きてしまって適当でいいやというのか、それとも若手の練習台としていっちょやらせてみっか的な感じなのか、とにもかくにも風合いがこれまでとは違う、そんな作品。
地井武男がライバルとして出演しているからなのか、終盤でその狂犬っぷりをいかんなく発揮してしまうのが嬉しいところ。 橋に仕掛けたダイナマイトを、ライフルで撃って爆発させるんですよ。 梶芽衣子がどこにもいないじゃないですか!って騒いでしまった程です(うそ)。
アナーキーっぷりと言いましょうか単なる道交法違反と言いましょうか、ふと今回気付いたのですが、トラック野郎は日本においてはデフォで右側通行なのでしょうか。 いや明らかに右側通行でありまして、一瞬普段自分がどっち側通行で車を運転しているのかわからなくなるくらいに、普通な感じで、何の違和感もなく右側通行・・・いやそうじゃない、車線を2台で塞いでしまっているんです。 やるなぁ一番星!(違)
それはそうと今回、舞台は長野県であります。 長野県と申しましても我らが伊那谷は存在しないものとされ、安曇野だのそっちより北だの、南下してみれば木曽だのを舞台としてくれやがってます。 一番星がトラックを破壊され、ふてくされて呑んだくれる一升瓶の銘柄が「七笑」で、そういう考察的なところは無闇にしっかりしてるんだなぁって、そこだけ感心してしまったのではありました。
長距離トラック運転手のコンビが巻き起こす騒動を描いた「トラック野郎」シリーズ第9弾。出演は菅原文太、愛川欽也、小野みゆきほか。