完璧な夫と高校生の娘に恵まれ、不自由のない生活を送っていた主婦のナミ。
ある日、母の入院先で、高校時代の友人チュナと再会する。
当時、ソウルの女子高へ転校してきたナミを、姉御肌のチュナが仲間に入れてくれたのだった。
個性豊かな7人のメンバーは、友情の証としてグループを“サニー”と名付け、いつも笑い合っていた。
あの事件が起きるまでは・・・。
あれから25年。偶然の再会を果たしたチュナは余命2ヵ月の重い病に侵されていた。
「死ぬ前にもう一度みんなに会いたい」と心から願うチュナのため、ナミは残りのメンバーを捜し始める。
それはナミにとって、輝いていた日々を取り戻し、再び人生の主役になる旅でもあった―。
あれ以来韓国映画、韓国ドラマから一層遠ざかってしまった私ではありますが、これだけは観ておきたいと思っていて、やっとこさ観られたのでありますけれども、いやはやこれはとてもいい。
主人公(達)は42歳であり、25年前というと高校2年生。 っていうかまさに私と同年代(しかも同い年)でありまして、懐かしさがとってもとってもであります。 あー私は日本の高校でしたけどね。
当時の韓国がどうだったのか、当時の立場からして全く思い出せないのであれこれ調べてみたのですけれども、そうおす全斗換政権だったんですね(ちらっとテレビニュースの画面に出てくる)。 夜間外出禁止令(YMOの歌詞で有名)はとっくに解除されていて、夜ほっつき歩くのは大丈夫だったみたいで。 映画にも頻繁に使われる音楽なんかは、この時代には随分と緩和になったみたいですねぇ。
ただ、こんなにオープンだったんだろうか。 もっと薄暗い印象があったのですけれども。 まぁいいか映画だし(韓国だし)。
ともあれ内容は、韓国を舞台としているので韓国っぽい部分はたくさんあるのですけれども、韓国映画(ドラマ)的なドロっとした部分が殆ど無く、サラっとした肌触りの印象でありまして、とてもお薦めできます。 当時と今とのシーンの繋ぎが(最近よくある)シームレスで、なかなかに興味深い。 わざとだろ?ってくらいにぶきっちょなワイヤーアクションも、効果的に映るから不思議なくらいであります。
世代的に懐かしい部分がおおく共感できちゃってね。 今(現在)の主人公達の「やられっぷり」もこう・・・あれですし。 だからラストシーンがいきてくるのかも知れないですし。 チュナの死はもう演出上避けられないことだから仕方ないですけれども、だからこそそれ以外が大々ハッピーエンドになれるのでありまして、観た後に爽快感が残るんですよね。
これは是非とも観て欲しいなぁ。