「芥子の花」というそのものずばりなフランスおサイケバンドの唯一のLP。
1968年というおサイケ真っ盛りな夏に(夏かどうかは知らねー)リリースされたこの作品の内容は、明らかに素面ではない人達の明らかに素面じゃできない演奏であり、どっかで「ソフトロックファンにもおすすめ」的な事が書いてありましたけど、下衆度がそこそこに高いので、ゲテモノ好きのサイケファンにしか訴求しないんじゃないかって思われます。
ただ、流石におフランスのおサイケ。 アメリカあたりでありそうな底抜けの鬼畜サイケにはならず、普通に「頭のおかしそうな」程度で収まっています。 普通に逆回転あり、普通に蝉ギター(ファズギター)あり、普通に空気読まないオルガンあり、と、普通に考えると全然普通じゃない内容ではありますが、錯綜しているわけではなくて、サイケ的には相当まとまっている内容。
ただ、露骨すぎてどうかという話もありますねぇ。