月世界旅行&メリエスの素晴らしき映画魔術

うちにはBlu-rayドライブがないので、普通のDVD版をレンタルしました。 セル版はあれこれと入ってるみたいですね。

彩色版かモノクロ版かを問わず、全編を通して月世界旅行を観たことがなくて、興味はありましたけど何が何でも観たいって程でもなく、発見された彩色版の修復過程を含んだこのドキュメンタリーが含まれていたからこそ観たのであります。 果たしてこのドキュメンタリーは興味深かった。 メリエス自身の人となりもわかったしね。

ただ、本編の彩色版が・・・いや、本編そのものは面白かったんですけど、伴奏が。 こう、ジョルジオ・モロダー版のメトロポリスを過分に意識したような感じで、かといえそれ程でもなく、実に惜しい。

ともあれ、ドキュメンタリーがメインですな。 これは。

誕生から110年の時を経て、映画の魔術師・メリエスの名作の幻のカラー版発見! 復元版をBlu-rayで刊行!
それは、今とは違い“月”がまだ人間にとってはるか遠い存在だった時代。 “映画の父”の一人であるメリエスは、月旅行への憧れを映画にした。
本作は、30シーンから構成される空前絶後の大作で、世界的にも大ヒットし、フィルムの1コマ1コマを手作業で彩色したカラー版も生み出された。
しかしその後、新しい時代の到来で没落し、失意のメリエス本人によって、全てのフィルムは燃やされてしまう。こうして長い間、“幻”となっていた歴史に残る名作のカラー版だったが、スペインのバルセロナで奇跡的に発見される2001年、そのプリントはフランス本国に戻されたが、劣化が激しく修復は不可能だった。
時を得た2010年、遂にスペシャリストたちによって、緻密な手作業と最新のデジタル技術を用いたリストア作業が開始。
こうして誕生から110年の時を経て、かつてない美しさで復元された『月世界旅行』カラー版が遂に日本に上陸する!