研究者の卵、長瀬なぎさ。都会の研究所から、大学の講師、梶谷の呼び出しに応じて砂まみれの現場に舞い戻ってきた──。ときにノーメイク&着のみ着のまま、自由で姿勢正しき女子の恋と発掘ライフ。
よくよく読んでみると、不倫の話なんじゃないだろうか、と。 それはさておきこの話、いきなり始まる感じなんですよね。 最初全然ついていけなくて、ちょっと読みづらかった。 でもすぐなれちゃう。 これは西村しのぶの作品なんだ、って思えばそれでいいんです。
つきつめて書くと、この1巻目は発掘とカブと滝行という、これまでになかったスタイルでありまして、それも「ちょっとついていけない感」の原因だったのかも知れないなぁ。
ただこの作品、2012年1月号〜6月号、12月号〜2013年3月号という、かつてない短いスパンそして直近で(!!!←こう表現したい)執筆されたんで、今の西村しのぶはこうなんだなって、ぼくしみじみしちゃった。 えへへ。
話の筋的にはもう、それこそ私の年齢ではついていけない。 自分がここいらの年齢だったことを思い出しつつ読むスタイルでしか追えないんですよね。 もうこの先ずっとそうなんだろうけど、西村しのぶの作品はもう、読めなくなるまではこのままでいいやって。 もういいや!って決めました。
っておい、私より西村しのぶの方が年上じゃん。