密造酒運びの罪で入獄していたゲイターは、弟ドニーがボーガン郡で殺されたと知らされる。ボーガン郡では保安官のコナーズが密造酒業者からワイロを受け取 り、郡を牛耳っていた。財務省からコナーズの悪事を突き止めるよう要請されたゲイターは、弟の仇を討つために仕事を引き受けて出所、観察処分中のデュード を介してロイの助手として密造酒運びを始める。しかし、コナーズのもとには財務省への密通者がいるとの情報が入っていた。ある日、待ち伏せを受けてデュー ドが射殺され、ゲイターも捕らえられてしまう。策を弄して何とか脱出したゲイターは、チューンナップされた71年型フォード・カスタムを飛ばし、コナーズ との対決に挑んだ。
この手の映画がハリウッドものだと知るのは、もう随分と後になってからで、こういうのは十把一絡げで私の中では「午後のテレビ東京の映画」というジャンルとしていました。 特段ストーリーがどうであってもいいし、誰が出演しててもいい。 とりあえず観終わったら忘れちゃうんだし、みたいな。 テレビ東京はあれだよね学校から帰ると変な映画ばっかりやってたよね、っていう記憶だけを意図的に残したいのかっていうくらいの勢いであったりなかったり。 最近そんな映画を探しては観ています。 いいんですよ、すごく。
んで、改めて観ると、あぁバート・レイノルズなんだと。 ヒゲがないけどバート・レイノルズ、っていうかヒゲがないと(若いし)バート・レイノルズじゃないじゃん、って。 バート・レイノルズってね、あれですよ。 キャノンボールのJJですよ。 男臭いね、もうぷんぷんしちゃってるレイノルズさんなんですよ。 今作でも男臭いですよ。
っていうかもう色んな意味で臭そうな映画なんですよ。 臭そうだしね、埃っぽい。 これがテレ東映画の醍醐味なんですよ。 決して都会な街中な舞台でも埃っぽいんですよね。 フィルムだからなんでしょうかね。
もう絶えず汗だくでね。 もうみんな汗だくで。 男も女も汗だくで。 んで誇りを巻き上げながら化け物みたいな車(フォードさん)をぶおんぶおん言わせながら走らせてね。 このフォードがね、アフレコが勢いありすぎてなんか別の機械なんじゃないかってくらいの横暴っぷりなんですよ。 決して車を大事に扱わない、そこらのボールペン程度の扱いでしかないんですよ。 たまたまエンジンがついてました、くらいの扱いなんですよ。 「おお!これ(車)はすげぇ!」って言った次の瞬間には「じゃぁ無茶使いしてやっからな」くらいの扱いなんでうから。
テレビ放送当時の吹き替えがついてるものすごくよくて、まずは吹き替えで・・・というか吹き替えでこれは観るべきですよ。 んでね、ちゃんと日本語字幕も表示させてね、両者の驚くべきギャップを楽しむのもいいですよ。 ときどき吹き替えじゃなくなっちゃうのは、テレビ放送時にカットされたところなんでしょうね。 どういうところがカットされ、どうしてカットされたかを想像しながら観るのも楽しいですよ。
そんなにおすすめはしないですけどね、面白い映画でした。