暴走パニック 大激突

このエントリー、手違いで本文を保存できなくて、書き直してるんだけど・・・

深作欣二作品で、主演は渡瀬恒彦(狂犬)、ヒロインは杉本美樹(ズベ公)、そして脇を固める室田日出男(ピラニア)、川谷拓三(ピラニア)、序盤にちょっと小林稔侍(ピラニア)。 これらの狂犬と困った人達が、非常識に立ちまわって本当に困る作品なんではありますが、先に書いてしまうとあの潮健児が「MHK」のアナウンサーとして出演しており、キチガイキチガイと連発した挙句にキレちゃって回収されるという、地獄大使もびっくりなお姿を見せてくれます。

冷静に観るとなんじゃこりゃ?って映画であり、その線で観る事を固く禁じるところであります。 話の筋として渡瀬恒彦の相方が小林稔侍で、銀行強盗中(銀行強盗なう)に車に轢かれて死んでしまい・・・そういえば車に轢かれて死ぬシーンが異様に多い・・・、落とし前をつけんかい!とお兄さんが出てくるんですけど、それが室田日出男先生でね、そう言われるとなんとなく風貌が似ているんですよね、この二人。

高級車のオーナーと修理工っていう本筋から外れたシーンもあって、結局は最後のよくわかんないカーチェイスに繋がるんですけど、このオーナーっていうのも変で、変でっていうか変態で、変態は基本的に死ぬのであります(三谷昇もそう)が、男色っぽいんですよね、変態っぷりが。 こういう展開はちょっと興味深いですねぇ。 まぁ修理工に殺されちゃってね、逃亡中の修理工が乗るその高級車がどうこうっていう風に本筋につながっていくんですよ。

ラスト15分のカーチェイスっていうかなんていうか、車がいちゃいちゃしてるシーンは、本気で言わせていただければ「みもの」であります。 このしょぼい感じがたまらなく、登場してきた困ったみなさんがこぞって退場し、狂犬とズベ公はモーターボートでブラジルに旅立つのであります。

なんやそれ!っていうね。

大通りに飛び出した銀行ギャング、追跡するパトカー、強奪金の横取りを狙う男――三つ巴のカーチェイスがいつしか暴走族、沿道の市民を巻き込んで一大狂走集団となって大暴走。凄まじくも滑稽なパニック状態へと発展していく。
「新仁義なき戦い 組長の首」でも見事なカーアクションを手掛けた深作欣二が、激突車三十台、炎上車二十台、登場車数二百台、追いつ追われつの巨大な見せ場の連続をダイナミックに描いたノンストップアクション。