岸和田少年愚連隊

中場利一の自伝的同名小説を原作に、かつて『ガキ帝国』で島田紳介・松本竜介を起用して一般映画デビューを果たした井筒和幸監督が、今度はナインティナインを主役に描いたオモシロ過激な青春グラフィティ。
1970年代、大阪・岸和田で喧嘩に明け暮れる不良少年チュンバ(矢部浩之)と小鉄(岡村隆史)を中心に、荒々しくも魅力的な面々の姿が群像劇として描かれていく。猥雑な世界観の中、キャラクターの躍動感から哀愁まで漂わせることに長けた井筒演出の真骨頂ともいえる快作。登場する人物のすべてがなぜか愛おしくなってくる。これがデビューとなったチュンバの恋人役大河内奈々子も初々しい。なお本作の成功により、以後中場原作ものは「岸和田シリーズ」として続々と製作されていくことになった。

1996年の映画だという。 ということは私は27であり、私よりいっこ下の岡村隆史は26であり、26で中学生を演ずるという事になり、それはそれでちっちゃいおじさんがんばったし、一般的観点から視れば、シュールとも言えましょう。

だいぶ前に「ガキ帝国」を観て、こないだ「パッチギ!」を観て。 井筒和幸監督づいている訳ではありますけれども今回「岸和田少年愚連隊」を観て。 どれが一番かというと、その実これなんじゃないかって。 ナイナイが世代だもの、同世代だもの。 どうしたって親近感がわきますって話ですし、途中かったるく展開するのも共感できちゃう。 だけど、中学生を演ずる・・・他の吉本興業のみなさんも若いけど、演ずるのは中学生役っていう・・・。

計算してみると、10歳くらいの年齢差が実際と演ずる方であるんだけど、舞台は1970年代中盤だから(本人たちは当時4歳とか5歳なので)逆に10年くらいのギャップがあるんですよね。 つまんない計算だけど。

それにしてもカオルちゃんおそるべし。 それにしても大河内奈々子初々しい。