五十八門の大砲を搭載する薩摩藩の新・十文字船団七隻は大隅海峡にて、大黒屋の交易船イマサカ号・大黒丸の通過を虎視眈々と待ち受けていた。一方、総兵衛一行は伊勢から京都への道程に神君の故事にあやかって、伊賀加太峠越えを選んだ。それは一行を付け狙う薩摩の刺客の他に忍び崩れの山賊たちが盤踞する危険な道だった。そして、陰吉が消えた……。緊張迸る二つの決戦、激闘の第六巻。
これと、「新」とあって、「新」の現在のところの最終巻である「転び者」まで読了・・・と書いたところで「新」じゃない方のを読了したときにエントリーしたよなぁと思って検索してみると、8/13にエントリーしていたのでありました。
「新」じゃない方のを読了した折に、すごくやる気が無いと申しますか、「新」を読もうか読むまいかどうせ読むんだろうなぁというちたらくでおったのですけれどもやっぱり読んだ。 「新」じゃない方がベースとしてあるので、「新」のいささかせっかちな展開もストレスなく読めました。 店は同じなのに4代もかわると当然奉公人からなにから総取り替えになり、また覚え直すのもめんどうくさいなぁとは思いましたけどね、すんなり「入って」きましたですよ。
ただちょっと思ったのは、海外志向っていうんですか? 貿易で海外に、っていうのはほら、交代寄合伊那衆異聞があるでしょ。 あっちが最近・・・特に最近でた「茶葉」でちょっと私と合わなくなったんですよね。 だから途中までしか読んでいないんですけど、古着屋総兵衛もそうなったらやだなぁと危惧してんですよね。 どうなるのかなぁ。
交代寄合伊那衆異聞も持ちかえして欲しいんですよね。 当方、伊那衆だから。