朝鮮動乱期の二大組織の血みどろの闘い、組長の野望の陰で死んでゆく若きやくざ達の青春像を描くシリーズ第2弾。昭和27年、呉。村岡組と大友連合会は再び抗争。刑務所入りしていた山中は大友連合会から凄惨なリンチを受けて裏切りを選び、村岡組の組員となった…。
こないだ網走番外地(だったっけ?)をテレビで放映しててちょっと観て(全部観なかったけど)、あぁそういえば仁義なき戦いってのがあったねーってんで調べてみたら、広島死闘篇には梶芽衣子が出てるってんじゃないですか、ってんで早速観たのでありますから、そもそもに仁義なき戦いが総体的どういう映画シリーズなのか全然知らず、すごくふわっとした情報だけしかない状態で観たのであります。
ヤクザ映画、嫌いなので。
出演しているみなさんのパブリックイメージはぜーんぶここから出てきたんだねぇって納得しちゃった。 強いて言えば主役の北大路欣也だけが違和感あり、だったけど。 あとは「喋る梶芽衣子」っていうのも興味深いし、全般的に広島弁で、ちょっと何言ってんのかわかんなくて。
ほんとみなさん素晴らしい。 成田三樹夫とかね、室田日出男とかね、川谷拓三とかね、すごいんですよいいんですよ。 でも特筆すべきはサニー千葉(真一)。 その狂犬っぷりがすごくアッパーで。 狂犬っていうと私の中では渡瀬恒彦と相場が決まっていたのですけど、渡瀬さんはダウナーの狂犬で、アッパーの狂犬はサニーって事で決まりです。 そのくらいの狂犬っぷりでした。
っていうかさ、狂犬ばっかりだもんこの映画。 上の人から下の人まで、菅原文太を除けばだいたいが狂犬なんだもん。 ギラッギラしてさ、テカッテカしてさ、前に前に出てきちゃってさ。
ただ、空虚なんだよね、ヤクザ映画って。 梶芽衣子様のかわゆさうつくしさを堪能したので、他は観なくてもいいかなって思ってます。