弘田三枝子は日本人歌手として初めてニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演するなど、ジャズシンガーとしても定評があります。
スイングジャーナル誌などの人気投票でも常に上位にランクインしていました。現在でも銀座スイングなどで定期的にジャズを歌っています。
コロムビアには多くの洋楽を歌ったアルバムが残されており、それらの中から「ジャズ」と「ポピュラー」をセレクトして2種類のアルバムを同時発売します。
大ヒット曲「人形の家」とは一味違うヴォーカリスト“弘田三枝子”の魅力が堪能できる2枚です。
「じゃずこれくしょん」とか「しんぐるこれくしょん」とか、平仮名表記が多い弘田三枝子のコンピレーションのなかでも最近ジャズ版とポップス版が各2枚組でリリースされたということで、ほんとはライブ盤がいいかなぁと思ったけれど、深みにはまりそうなのでこれを聴いています。
弘田三枝子というと本業以外の部分で話題になったりしていますけど、そもそも今の若い人で弘田三枝子を知っている人がどのくらいいるのかと。 「人形の家」がヒットしたのが1969年で、私が生まれた年ですから。 正直私だってこのころの、渡米する前の活動は知りませんし。
それはともあれ聴いてみると、やはり抜群の安定感。 この安定感で、いわゆるスタンダードもの(なジャズやポップス)を歌えばブレはないわけで、逆に「収まってる」感があるくらい。
BGMにいいんですよね。