Amphyrite (Amphyrite)

Amphyriteという、おフランスのおバンドは、この1枚を1973年に発表しただけであとはどうなったか不明なんですけど、そもそもに200枚LPバンドと言われて、もっとプレスしたけど200枚しか売れなかったのか、200枚しかプレスしなかったのか、そのへんは不明。 たぶん前者じゃないかと思われ。

そんなウルトラレアな作品が2011年だかにCD化されたと。 奇跡のCD化だと言われたもんですよ(うそです知りません)。

内容はヘビーなサイケなプログレなジャズロック(を2.75くらいで割った感じ)。 トリオが織りなす音塊がもう、ちょっと音質が悪いのも相まってトゲトゲしく襲ってきます。 ギターはギャンギャン歪み、ベースはモリモリムクムク気持ち悪く弾いてるし(これがあんがいいい)、ドラムはやたらめったらに叩きまくってる。 リード楽器としてのギターが目立ちますが、M6のような「それはわざわざLPに収録しますのかい?」っていうのもあったり、やー取り敢えずなんか録っておこうや!?っていう不思議な意気込みが伝わってきます。 インプロっぽいパートが多めなのもそういう意図が反映されているのかしら。

ただ、やたらとテクニカルな部分を見せびらかす(聴かせびらかす)反面、ブルース臭が薄いのが興味深いです。 この辺がおフランスなのかしら、なんて思ったり。 ジャズロックに通じる場面もあり、その実プログレ一辺倒とはいえないところを補っている、やたらにがめつい作品ではありました。

ともあれ言えるのは、サイケだよこれ、っていうこと。