Antonio Adolfo E a Brazuca

名ピアニストにして作曲家、アレンジャーと、多岐に渡る才能の宝庫アントニオ・アドルフォ。ジャズ・トリオ3-Dでのキャリアを皮切りに、 ソフトロック、ファンクへも波及したブラジル・シーンにそびえる天才。こちらは、そのアドルフォ率いる70’s伝説のソフト・ロック・グループ、「ブラズーカ」名義の1971年セカンド・アルバム。2002年プレスの廃盤デッドストックCD!Julie(ジュリー)なる謎の♀vo.&コーラスをフューチャーした、ドリーミーなソフト・ロック・ナンバーM2「CLAUDIA」や、ブラジリアン・クラブ・クラシックスとして名高いM9「TRANSAMAZONICA」のオリジナル・ヴァージョンなど、メロウ・ライン~フォーキー~サイケと変幻自在なトラックを収録。ロック方面でも「ブラジルのロジャー・ニコルス」的志向と謳われるそのレイジーなサウンドは永遠!これぞ70’s ヴィンテージ・ブラジリアンのマスター・ピース。

こっちは2nd。 1stでのとっちらかった印象が晴れて、とても聴きやすくなっているような。 どういう内容かは↑を読めばじゅうぶんだと思うんですけど、補足と言いましょうか個人的な感想といえば…重複してしまう部分が多いんですけど、ブラジリアン・ソフトロックの系譜であると目新しい、男女混合コーラスというのが実に聴き心地よいんです。  コーラスが全面にでた、いわゆる歌モノとしての完成度が高く、その面で言えば1stの軽くサイケ入った混沌も捨てがたいのではありますけれど、BGMとして流すんであれば、やっぱり2ndかなと。

ちなみにそのTransamazonicaとはこういう曲であります