ポケットは80年代がいっぱい

長いこと読みたいなぁと思ってるうちに・・・なんや2008年の発行だもんで6年も経ってしまった。 もう最近は万事がこうだったりで。 出てすぐ買ってもこうだったりも。

奥付手前に掲載されている著者の写真、よくよく見ると(19)88年のタイムスタンプがあり、この書籍で描かれている時代の後だとわかる。 そもそもが80年代も終わりである1988年であり、これを最後あたりに載せるというのが興味深い。 遊だHEAVENだタコだの図板をカラーで適宜差し込んでいるにもかかわらず、ご本人はこうだという。 それが悪いと言ってるのではなく、こういうありかたがこの本の姿勢でもあるような気がしたりで。

80年代を総括するものではなく、200ページ強に渡る著者の80年代前半の思い出語り。 80年代に興味がなければ読まなくてもいいと思いますけど、80年代に興味があって(とか生きてきて)香山リカに興味が無い場合は是非読んで欲しいです。 あーなつかしい。 私自身は1969年生まれなんで、高校に入学するのが・・・1985年とか?なんで、リアルに体験はしていないけど同時代を生きたし、それこそいろんなもの(サブカル方面)を吸収し始めた頃なんで、お兄さんお姉さん達が頑張ってたんだなぁって読んで思ったものですよ。

サブカルチャーの生き証人・香山リカが描く、
オシャレ・キュート・アヴァンギャルドな80年代の日々

伝説の雑誌「HEAVEN」「遊」はじめ、
貴重な雑誌、レコードの写真も収録。

1981年、サブカルチャー勃興期の渋谷。伝説のカルト雑誌『HEAVEN』の編集部が、香山リカの出発点だった。そこは祖父江慎、町田町蔵、巻上公一、戸川純、浅田彰らが集い、最先端のカルチャー情報が飛び交う、ちょっと危険な香りが漂う文化サロン。その過激で濃密な交流の日々とは?

「新人類」「ニューアカデミズム」「ニューウェーブ」「テクノ」「スキゾキッズ」など数々のキーワードを生み、多くの才能を生み出した80年代サブカルチャーの現場を描く、オシャレ・キュート・アヴァンギャルドな80年代クロニクル。

「ニューアカデミズムの旗手」中沢新一と香山リカとの対談『「ニューアカ」と「新人類」の頃』も合わせて収録。