エッセイ集、原田芳雄の。 原田芳雄の!
私が読んだのは復刻版で。 2011年に復刻された、オリジナルは1982年で、だもんでその後の事は書いていない。 1982年当時で原田芳雄、42歳。 っていうことは今の私よりも若いということになる。 なのにどうしたことだ、この枯れっぷりは。
Wikipediaでは足立区生まれってなっているけど、この本で本人が台東区(下谷金杉)って言ってる。 一体どっちが本当なのだろう。 しかしながら(私は足立区生まれなんだけど)原田芳雄は金杉生まれであって欲しい。 彼から見れば、その後住んだ足立区…川(荒川放水路)向こう、って確かに言われてた…っていうのは出身地としては格好良くない。 原田芳雄は出生から格好良くなくてはならないんです。 (私から見た)川向う、しかも千住よりも向こうに、なので大川よりも向こうでなければならない、と、よくわかんないけどそう思ったのではありました。
エッセイ集であり、インタビュー集でもあり、写真もいくつか掲載されており、あの謎めいた「正月の餅つき大会」の様子の写真もある。 なんとも不思議な、いや80年代らしい書籍なのではあります。
原田芳雄関係はもう一冊出ているらしい。 それも読もうかと思って。
ところで、何年も前に私の中で原田芳雄ブームがあって、それこそ「竜馬暗殺かっけー!」とか、やんややんやだったのではありましたけど、その後原田芳雄が死んじゃって、にわかに世の中にブームが立ち上がっちゃって、すごくウンザリしちゃったんですよね。 でもあれから4年とかなんとか経ってね、そろそろほとぼりも覚めたのかな、なんて逃亡犯のような気持ちでありますけど、それがなんとも原田芳雄っぽくて気に入ってるんだよね。