シュトルム・ウント・ドランクッ

大正11年、冬。放浪の旅を終えた中浜哲は、旧友、古田大次郎と「ギロチン社」を結成。大企業への恐喝で資金を得ながらテロルを企てていた。酒と色に溺れながら革命を目指す彼らを関東大震災が襲い、さらに大杉栄が、戒厳令に乗じて虐殺され、復讐を誓う「ギロチン社」。最後に嗤うのはピストルと爆弾か、それとも国家か…。

まず、ギロチン社というのは実在していた。 実在していたということでちょいと調べてからDVDを観た・・・のですけど、調べるまでもなかったかな、というところで、90年前の話を40年位前のテイストで映画にしましたよ、というこの映画をDVDで観たのでありました。

話の筋は、申し訳ないけどどうでもいい。 それよりも、どう映像・音像化するかに注力しているように見受けられました。 過剰なSE、鉈割りしたような編集、凝っているのか凝っていないのかわからない(当時より現在までに残っていて、ちょいと古ぼけた感じのものを流用している。これはこれでいいと思う)小道具など、どっかで見たような芸風・・・芸風じゃない・・・でありまして。

寺山ワールドの人が監督だった。

であれば、文句も出ない。 これは寺山ワールドの流れをくんだ映画であって、悲しいことにそれ以上でも嬉しいことにそれ以下でもない。

そもそもが宍戸幸司さん目当てだったから、まぁいいかと。

天井桟敷好きの人以外にはおすすめしません。