新・東京23区物語

『東京23区物語』から10余年。その後、バブルは崩壊、お台場タウンが出現し、女子高生の顔色が変わりました。大江戸線が開通し、スターバックスが大量発生したいま、23区の風土とそこに生息する人びとの暮らしは、どのように変化していったのでしょうか?それぞれの区民性とその間の大きな違いを、豊富なフィールドワークを通して明らかにする、東京住民の新しい指南書です。

東京23区物語が1985年で、この新・東京23区物語が2001年とのこと。 新ですら15年前である。 旧作にいたっては30年前。 ちなみに旧作は読んでいない。

私自身は足立区生まれの足立区育ちでありまして、悲しいくらいにページ数の少ない本書の足立区編を読むにつけ、あぁもんじゃは「ぼった」ってゆったゆったって、その前の荒川区編の印象しか残らなかったというていたらくなんではありますけれど、それよりなにより、泉麻人の書籍を初めて読んだ事に気づいたほうが衝撃なのではありまして。

新人類でナウでコラムニストな泉麻人を知ったのは・・・テレビ。 冗談画報という番組の視界が泉麻人という名前の得体のしれないなよっとした青年で。 コラムニストということらしいんだけど、そもそもコラムニストってどういう職業なのよっていう話でしてね、いよいよ怪しい。

とっちゃん坊やだな、って ←すみません

いや、それにしても初めてエッセイっていうかコラムを読んだのがいつだったか思い出せない。 きっと「ナウのしくみ」なんだろうけど、憶えていないなぁ。 といいますか、冗談画報でしょ、んでテレビ探偵団でしょ。 こっちの印象が強くて、本屋さんに行って著作を目にしても、買おうと思わなかったんだよねぇ。

こないだチャットで何故か泉麻人の話になって、著作読んだことがないって申しましたら「いかにも読んでそうな人なのに」と言われて、そういうふうなのか私はって思ってですね、じゃぁってんで読んでみようと思って、なにがいいのさって話になりましたらってぇと「23区」「東京」「地下鉄」ってタイトルだったらよろし、って。 で、買ったのよ、これを。

これね、「はじめに」にも書いてあるけど、小学校の社会科教科書風のタッチ・・・文体なんでして、泉麻人本来の文体じゃないんですよね。 なんだよこれ、違うじゃん、とか思っちゃって。 もう何冊か買ってみなくちゃだわよ。

いやぁ泉麻人も還暦かぁ。