日本のロック (ディスク・コレクション)

どれもが、内側からの猛烈な“表現”欲求の発露。若者の、アーティストの、「日本のロック」表現の30年に及ぶ苦闘史。欧米の模倣に始まり、時間をかけて自分たちなりに昇華させてきた“日本のロック”。本書所収の作品はすべて、いわば自己表現としての“ロック”、その誕生から青年期までの記録である。ロックが、主流としての「歌謡曲」に対する反主流だった、そんな時代の500枚。

私はこういったディスクカタログが好きで、ついつい読んでしまう。 資料性が高ければなおさらです。 ただし、収録枚数はさほどに気にするところではなくて。 というのも、どうでもいい(と私が感じる)アイテムがたくさん入っていたってつまらないんだもの。 とはいえ、つまらないと思ってたアイテムが、解説を読むと俄然よさそうに見えてくることがありまして、そういったときは光速で鞍替えしてしまう宗旨替えしてしまうのでもあります。

本書は前半くらいをかなりまじめに読み通し、後半は流し読み。 特に最初のところは相当に興味深いところでありまして、そんなもん早くCD化してくれよ!してくれないの?できないの?できなさそうだよね、みたいな話でありますけど、CD化されていないアイテムが輝いて見えること見えること。