メキシコでの休暇中に起こした不祥事により、全ての任務からはずされたボンド。Mの監視から逃れ単独でローマへと赴く。そこでボンドは殺害された悪名高い犯罪者の未亡人であるルチア・スキアラと出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。その頃、ロンドンでは新国家保安センターの新しいトップ、マックス・デンビーがボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた。ボンドは秘かにマネーペニーやQの協力を得ながら、スペクター解明の手がかりとなるかもしれないボンドの旧敵、ホワイトの娘マドレーヌ・スワンを追う。死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分へと迫る中、ボンドは追い求めてきた敵と自分自身の恐るべき関係を知ることになる――。
レア・セドゥ目当てで観たと申し上げても過言ではないいや過言で、タイトルが「スペクター」だったら絶対に映画館で観なくちゃならないと固く心に決めていたものの、スケジュールの都合で行けなかった。 ので、DVDで観ることに。
なにせレア・セドゥ目当てなのでいやそうとばかりは言えないんだけど、スペクターが(また)出てくるっていうくらいの事前知識しかない状態で観始めて、オープニングでM(前作でのM)やヴェスパー(エヴァ・グリーンも素敵だったなぁ)が登場するのを確認し、すごくヤな予感がしました。 これって集大成的な作品なんじゃないか、ダニエル・クレイグのボンドはこれで終わりなんじゃないかって。
ネタバレになっちゃうかも知れないですけど、ダニエル・ボンドの作品群はすべてスペクターが絡んでいたという予想外のストーリーだった、と。
それはさておきシャーロック・ホームズやボーンズでおなじみのアンドリュー・スコットが出てきちゃうのはどうかと思いましたが、女王陛下の007をはじめとした過去の作品へのオマージュがふんだんに散りばめられているあたりは非常に見応えがあり、反面前半部分は話の筋が掴みづらいという不満があったにせよ、全般的にみて大変おもしろかったです。 二時間半弱という長丁場ながら、一気に観られたもの。
ともあれ、ダニエル・ボンドは今作で(MI6を)引退してしもうて、しかもマドレーヌとアストンマーチンに乗ってどっかに行っちゃったってんですからどうしましょう。 次作はどうなるのかしらん。