新選組副長にして幕末一のモテ男・土方歳三。賊軍とされて京を追われ、江戸から末期の地となる蝦夷(えぞ)へ敗走しつつも、歳三は常に信じる道を突き進んだ。命を削る戦いの中で女を泣かせ、だが多くの女を惹きつけた志士の生き様を、鳥羽・伏見の戦いから慶応5年5月のその日まで、情感豊かに描く傑作長編時代小説。
ここのところ読書はもっぱら入浴中にしており、北原亞以子ばっかり読んでいるような、慶次郎縁側日記ばっかり読んでいるような気がするんですけど、ちょっと寄り道してこれを読了。
私自身はそこそこに新選組にハマった頃があり、壬生寺詣でなんかしてみちゃったりなんかもしてみたことあったりなんですけど、最近はすっかり熱も冷め、引っ越しの時に関連書籍を全て処分したこともあり、ある意味客観的に読めたのであり。
これがすごいのが、局長が狙撃され鳥羽伏見の戦いに入るところから物語が始まるところであります。 池田屋とかすっとばして、いよいよ衰退していく新選組を描き始めているっていう。
だもんで内容的には地味。 正直言って地味。
でも、美乃と松本良順がいい感じに土方歳三と絡んでくれちゃって、歳三のボヤキを薄めてくれてますもんですから、どんどん読めました。
タイトルは今ひとつピンとこなかった。