ピーター・フランプトンの美少年ぶりも話題だった1960年代ブリティッシュ・バンド、ザ・ハード。ヒット曲「From The Underworld(夜明けを求めて)」「二人だけの誓い(Paradise Lost)」をはじめとする全シングルの他、アルバム『二人だけの誓い』や初期音源を詰め込んだ2枚組作品集。
実はピーター・フランプトンをよく知らない。 たぶん知らないであろうけれどもハンブル・パイのCDはあるので、聴けば「あー」って言うんだろうけど、このザ・ハードというバンドはそっちではなくてサイケ、どちらかといえばポップサイケの筋から知ったのでありまして、ピーター・フランプトンがなんぼのもんじゃないっていうか、正直申し上げればすみません知りませんでした。
再デビューということであれば1966年から3年程度の活動でありまして、デビューアルバムとされる Fontana から1968年にリリースされた Lookin Thru You なんぞはCD化されていないというよくわからんちんなバンドでありますが、ありがたいことに2枚組のコンプリートベストが出ておりましてね、これがお安いんですよ奥さん。
そのピーター・フランプトンは、バンドがアイドル的売り出し方をされるのにウンザリして脱退したそうで、ポップサイケ大好き人間としては、そういうバンドは重宝するんであります。 だってバンドのみなさんが曲書いてるんじゃないでしょ。 裏方さん的ソングライターさん達がこぞってポップでキャッチーで、当時ですもんキラキラサイケな曲を、これはヒットするんじゃないかてくらいにポップな曲を「若いみなさんはこれらの曲を演りなさい。シングルこれで切るから」って感じで悪い大人から命令されてんでしょ。
いいじゃないの、おじさんこういうの好きだよぉぉぉぉ。
とはいえ、そんなこんなでそういうアイドル的なのがヤだってことで、シングル(のA面)こそプロの作曲家さんたちに譲ったものの、それ以外ではなかなかになかなかなんですよ。 なんかアレですね、日本のグループサウンズに通じる所がありますっていいますか、そういうところまで輸入しちゃったんですかね日本ってば。
だがいかんせん、プロの作曲家さんの曲がいいんだ。 なんつっても。