ROMANTIQUE (大貫妙子)

1980年発売の通算4枚目となる作品。坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏らが全面バックアップ。シュガーベイブ時代の「蜃気楼の街」を含むネオロマンティック・サウンド。

SUNSHOWERが某テレビ番組のせいでやたらと再評価されまくっていたので、それ以前にさんざん大貫妙子の昔のはいいんだよって口を酸っぱくしていた私は沈黙していたのではありますが、そろそろ年季明けかなって思い、あれこれと聴き直してみるとそりゃSUNSHOWER(2nd)は名盤だと思いますけど、4thでありヨーロピアン三部作のしょっぱなであり、一般的な大貫妙子の評価の原点ともなるであろうこの作品を何度も何度も聴いている自分に気付くのでして、M3「雨の夜明け」がかかると必ず二度聴いてしまうのでもありました。

M1「CARNAVAL」は意表を突きすぎてるし、この作品でシュガー・ベイブっぽさがなくなったなと思いきや(オリジナルでは)最終曲に「蜃気楼の街」が収録されていたり、とかくとっちらかった感がないと言えば嘘になるけど、どんどん大貫妙子らしくなってくる、大貫妙子度が高まっていく、興味深い作品です。

そもそも大変懐かしい。