Dennis Bovell というと UKレゲエの Matumbi というよりも、エンジニア(坂本龍一の Riot in Lagos)とかプロデューサー(Janet Kay の Silly Games)という印象が個人的には強く、Matumbi そのものでいえば、1stはいいけどそれ以降はなんか売れ線寄りというのか軟弱化というのか、聴いても聴かなくてもいいかなぁって感じで。
そんな Dennis Bovell が Matumbi 名義で出したダブ。 自主制作で1980年にちょっとだけプレスしただけという、レア度にかけては他に引けを取らないところなんですが、そんなことは正直どうでもよくて、内容がとてもいいんです。
ダブ屋さんが誰かの音源をダブ化するのとは違って、演奏している側でのダブミックスだからか、分断切断異世界ぼーんなダブ嫌いな人がこよなく嫌うミックスではなく、元曲の流れを壊さないよう手塩をかけて構築したダブの教科書的な1枚かと言えます。