DVDがついていない廉価のバージョンもある。 というかそもそもなんで2CDなのか、という。 というかそれぞれいろんなバージョンがあって困ってしまう。 というのはさておき。
ジャニスと比較して、ということを書いて思い出したのがこちら。 Blues Pills という(今の)バンドの Elin Larsson というこれまた美貌のボーカルさん。 レジュメは下に転記してあるのでさておき、スタジオ・アルバムは2枚リリースされており、最新作は2ndのライブ盤といったところ。 っていうかそれがこれ。 ちからいっぱいジャケ買いしてしまいそうではありますが、そもそもバンドは非常にカラフルでサイケなジャケットを起用していて、サイケ好きも溜飲を下げるのではありました。
現代のバンドらしく、ハードサイケに留まらないところ。 オリジナルサイケの時代からみて、ハードロックに移行していく流れが再確認できるところで、メタル系のレーベルに属しているところが興味深い。 当たり前のようにファズを使ってるのがサイケ好きにはたまらず、ってゆーか現代のバンドなのに現代らしさが微塵もないのが末恐ろしい。 スタジオ盤はサイケ度(ただしハード)の純粋培養が、まぁ若い人たちなのによろしくできており、将来を不安にさせる…。
スウェーデン/アメリカ/フランスという多国籍バンド、ブルーズ・ピルズが2ndアルバム『レディー・イン・ゴールド』に伴う欧州ツアーの際にパリで収録したライヴ作品が完成! 本格派のブルーズ/ハード・ロックを奏でることで話題沸騰の彼らによるフル・セットのショウを体感せよ!
BLUES PILLSはスウェーデン中部の街エレブルーを拠点とするブルーズ・ハード・ロック・バンド。アメリカ人ベーシストのザック・アンダーソンと彼の弟でドラマーのコリー・ベリーは元々アイオワのサイケデリック・ロック・バンドRADIO MOSCOWで活動していたのだが、ザックは2011年のある日、カリフォルニアにて、スウェーデン出身の女性シンガー、エリン・ラーソンと出会った。そのことが新しいバンド結成の直接のきっかけだった。また、ザックはその1年ほど前にフランスにてドリアン・ソリオーとも出会っており、彼のギター・プレイに大いに感銘を受けていた。各メンバー達はしばらくインターネットのやりとりで創作を行なっていたのだが、バンド活動が本格化することを見込んで、それぞれスウェーデンに移り住むことを決断した。
バンド結成間もない頃にインターネットに公開したデモに対して良い反応が集まっており、やがては彼らのもとに様々なレーベルから作品リリースの話が舞い込むようにもなった。BLUES PILLSは作曲とリハーサルとレコーディングを精力的に続行、2012年に『Maximum Ames Records』より7インチ・シングル「BLACK SMOKE」を、2014年に『Crusher Records』より10インチEP「BLISS」をリリースした。それらの音源は耳聡いロック・リスナーの間で瞬く間に話題となって即完売、現在ではインターネットの中古盤市場にてそれぞれ高値で取り引きされている。ちなみにBLUES PILLSというバンド名は60年代及び70年代のオブスキュアなロック・バンドを扱うブログ『BLUES PILS』から採られたもので、そのブログの書き手であるドイツ人プロモーターは今現在『FREAK VALLEY FESTIVAL』を主催している。バンドのBLUES PILLSは同フェスティヴァルの2014年版と2015年版でヘッドライナーを務めるなど、両者は極めて良好な関係を築き上げている。
BLUES PILLSにとっての最大の転機が訪れたのは2013年のこと。ヨーロッパ最大のヘヴィ・メタル・レーベルの1つ『Nuclear Blast』が彼らにアプローチ、両者の間で大型の契約が結ばれたのだった。『Nuclear Blast』より、EP「DEVIL MAN」(2013年)、ライヴEP「LIVE AT ROCKPALAST」(2014年)をリリース、アルバム・デビュー前にもかかわらず彼らは一躍要注目バンドの1つとして幅広く認知されるようになった。そして2014年7月、彼らは待望のファースト・フル・アルバム「BLUES PILLS」を発表。60年代、70年代のサイケデリック・ロック、ブルーズ・ロック、ハード・ロック、50年代のソウル/R&Bから大いなる影響と刺激を受けた彼らの本格的なサウンドは、世界中の音楽ファンやメディアから高い評価を得ることになった。この時、ドリアンはまだ18歳、他のメンバー達は20代前半という若さだったが、子供の頃から世の中の刹那的な流行には一瞥もくれることなく、音楽がアートと認識されていた旧き良き時代のレコードに触れて学んできたからこそのサウンドとパフォーマンスがそこに凝縮されていたのである。なお、「BLUES PILLS」のスペシャル盤には『HAMMER OF DOOM FESTIVAL』出演時に撮影したライヴDVDも収められていた。
アルバム・デビュー後、彼らのライヴ活動は更に勢いづき、『SWEDEN ROCK FESTIVAL』やドイツ『ROCK HARD FESTIVAL』、スイス『MONTREUX JAZZ FESTIVAL』といった名だたる舞台にも登場、大喝采を得たのだった。2015年には、前述の『FREAK VALLEY FESTIVAL』出演時に撮影した素材によるライヴDVD『BLUES PILLS – LIVE』を発表している。
アルバム・デビュー早々に順調な滑り出しを見せたBLUES PILLSの面々は、2015年の年末からセカンド・アルバムの制作に取り掛かった。アルバム制作を中断して2016年2月から4月にかけてヨーロッパ・ツアーを行なっていたが、そのツアーを終えると彼らはアルバムの最終仕上げに着手、2枚目のアルバム「LADY IN GOLD」を完成させた。アートワークを手掛けたのは前作に引き続きオランダ人アーティスト、マリク・コーゲル・ダーナム(BEATLESやCREAMの作品で著名)であり、プロデュースも前作と同様にドン・アルスターベルグ(GRAVEYARD他)が担当した。なお、ファースト・アルバム発表から間もなくドラマーがコリー・ベリーからアンドレ・クヴァルンストロムに交代したが、本作はアンドレを擁する編成による最初のアルバムでもある。
ドイツのアルバム・チャートで1位に輝いた他、ヨーロッパ大陸やイギリスなど各国のロック・リスナーから高い評価を得た「LADY IN GOLD」を引っ提げて、彼らは欧州/北欧/英国を巡るツアーに出発、同じく『Nuclear Blast』レーベルに所属するドイツのバンド、KADAVARとの共演だった。その欧州ツアーの際、2016年10月30日のフランスはパリの『Le Trianon』でのショウの際に収録されたのが、このたび発売となるライヴ作品「LADY IN GOLD : LIVE IN PARIS」である。スタジオ・アルバムよりもパワフルかつカラフルなライヴは彼らのバンドとしての真骨頂であり、この作品のリリースによりバンドとしての評価は更に高まることだろう。「LADY IN GOLD」に伴うツアーは現時点ではクリスマス前まで続く予定だ。