「エリック・クラプトンは神。でもピーター・グリーンは神より凄い」と言われた伝説の白人ブルース・ギタリスト、緑神ピーター・グリーン在籍時の初期フリートウッド・マック(1967~70年)のベスト・アルバム。「アルバトロス」「ブラック・マジック・ウーマン」などのヒット曲、グリーン脱退直前の「グリーン・マナリシ」、クリスティン・パーフェクトのソロ曲「アイド・ラーザー・ゴー・ブラインド」など、レーベルを超えて初期の彼らの魅力をとらえている選曲は初心者からマニアまでが納得。入念なリマスタリングによる音質向上も特筆モノだ。
Fleetwood Mac といえば私の表層上では Stevie Nicks であり、また、いろんなトラブル抱え(最近もどえらい解雇劇があった)ながらもなんとかやってる…そうですか50周年ですか…なバンド。
表層上じゃなく、実際にリスナーとしてであれば、Stevie Nicks ではない。 Peter Green の、つまりは Peter Green’s Fleetwood Mac が私にとっての Fleetwood Mac であります。 っていうか Peter Green の脱退の原因だってとんでもないことであり、ほんと不気味なバンドだと思いはしますが、かといえ十字路で悪魔に魂と引き換えにどうこうというわけでもなさげで、Peter Green’s Fleetwood Mac はとてもすばらしいブルースバンドでありまして、時々ハマるのです。
1曲めであり、まったくブルージーではなく且つシングルヒットしたという、アンビバレンツが溢れて出るような Albatross はさておき、そっから先はブルースギターがぶりぶりぶりぶり弾かれます。 「噂」の頃と全然違うじゃん、そもそも別バンドじゃん、って話ではありますけれども、なにせPeter Green’s Fleetwood Mac はブルースバンドです。