なんか、言い方は悪いんですけど、誰か死ぬとその人の音楽を聴く、というのがよくないようにずっと思ってて。 そんなん、死ぬ前に評価しとけよ聴いとけよ、という次第でありまして、あながち間違ってはいないとは思っているんですけど、そんな肩肘張らないでさ、気楽に生きようよって、最近は思うようになってきたんですよね。
Tony Joe White は去年亡くなった。 へぇーって思ったのは享年75だということで、1943年の生まれだったんですね。 この人の音楽を聴くといつもエルヴィスを連想するんでして、実際エルヴィスがカバーしていることもありますし、あーいかにもエルヴィスが歌いそうな、っていうかエルヴィスみたいだな、っていうくらいになんにしてもエルヴィスを思い出すので、同じくらいの年齢かと思ってたんですよ。 そしたらエルヴィスのほうが8歳も年上だったという。
ルイジアナの音楽好きの家に生まれ、幼少期よりカントリーミュージックやゴスペルに親しんでいたという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88
まさにスワンプ・ロックでして、ずーっと私が避けていたジャンル。 どうもじじむさいといいますのか、しけてるといいますのか、どろくさいといいますのか、苦手だったんですよね、若い頃は。 もう若くないので全然聴けちゃいますし、逆に新鮮でね、いいんですよね。 聴いちゃうもん。
ただ、スワンプ・ロックというのはなんとも「ふわっと」した括りだと思いまして、Tony Joe White は軽く逸脱してるといいましょうか、シンガーソングライターですんでそっち寄りですし、アコギが多いので受ける印象がスワンプ・ロックだったりサザンロックのそれとは違うんですよね。
すべてのアルバムを聴いたわけじゃないですけど、デビュー作からこの4th(だったっけか)くらいまではとてもいいです。