Mick Abrahams (Mick Abrahams)

Mick Abrahams は Jethro Tull 結成時のギタリストだったそうで、そういえばと思って1stのジャケットを見てみると、あーいたいた(笑)みたいな。 ただ、今回のこともあって聞き直したんですけれども、やっぱり Jethro Tull は私には肌が合わないというかウマが合わないというか、ロックにフルートといえば Jethro Tull じゃなくて Gong でしょうがぁ!と主張して譲らない私には、どうにもこうにも苦手ではあります。 悪くはないと思うんだけど。

それでも Jethro Tull の1stがブルース・ロックを基調としているのは、紛れもなく Mick Abrahams がいたからこそであり、事実彼は1stで脱退しているという。

そんな人のソロ作品であり、その1stであるこの作品は1971年のリリースであり、ということはと思って Jethro Tull の1stはと思って調べたら1968年であり、それなりに時間が経ってからソロ作品を発表したんだなぁとおじさん思った。 っていうかその前に Blodwyn Pig があったし。 ありゃりゃ。

ブルース・ロックを基調としているのは相変わらずで、ねちっこいファンク要素があったり、妙にハードロックっぽかったり、一筋縄ではいかない作品。 ラストは15分もあり、途中にギターだけの「オレがんばるタイム」があって微笑ましいプログレらしさを持ち合わせていたりと、なかなかに飽きさせないアルバム。 ただ、これ以降の作品は、私にはいまひとつ食指が動かなかった。