July は1960年代後半にたった1枚のアルバムを1968年に出したイギリスのバンドなんですが、どういうわけかこの唯一の作品の元になった(デモか?)未発表テイク集が後になってリリースされたり(1995年)、こっちは未聴なんですが2013年にはもう1枚リリースされたりと、謎すぎるバンドではあります。
ただ、そうやって後から後からいろんな音源がリリースされるのも頷けるのが、今作の出来栄え故なのかもしれません。 端的に言えばサイケデリック・ロックであります。 しかしながらB級サイケ・ポップとしては最高位にあるのではないでしょうか。 もくもくくるくるぴゅーぴゅーひゅわひゅわしたサウンドエフェクトや、どうあってもシラフで書いたとは思えない楽曲、リマスターされた音源はなかなかにクリアで、一聴しただけではこんなに昔の音源だとは思えない、ネオサイケの頃の音源なんじゃないかっていうくらいにサイケ・ポップの真髄がたっぷり収められているんですよ。 あと、なんかこれ、ステレオなんですけど、サイケなんでステレオは大歓迎なんですけど、もとはモノラルだったらしいので、リマスター時にやらかしたか?
追記:2013年リリースのは「復活作」だそうです。 くわばらくわばら。