こないだのは Roberta Flack & Donny Hathaway で(1972年リリース)、こっちは Roberta Flack Featuring Donny Hathaway であります。 どう違うかというと、前者がデュエットアルバムだというのに対して、後者はデュエットアルバムとして企画されていたものの、
ダニー・ハサウェイは「ユー・アー・マイ・ヘヴン」と「バック・トゥゲザー・アゲイン」の2曲でボーカルを録音したが、1979年1月13日、後者の録音を終えた夜に死去した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%90#%E8%83%8C%E6%99%AF
2曲しかデュエットしていないので、「&」とは言えなくなってしまった、ということらしいです。
だので Roberta Flack のアルバムなんだと捉えてしまったほうがわかりやすいかもしれません。 Stevie Wonder の書いた You are my heaven はデュエット度が高いものの、Back Together Again はまるで12インチエディットのようなミックスだし(10分近くある)全体的に精彩を欠いている印象があります。 死去された日の録音という記録的価値はあるのかと思いますが、それを主として評価する必要はなく、かといえ駄作であるはずもなく、妙に長い曲だなって(ちなみにこの前の曲も8分近くあり、オリジナルエディットがそんなに長い必要があるのか疑問ではあります)。
全体を通して1972年の前者から8年も経ってますし、この間のレコーディングテクノロジーの発展には眼を見張るものがあるのでしょう。 音がぜんぜん違います。 前者が素朴しかし荘厳なバラードを主体としたソウルであるのに対し、こちらは一言で言えばアーバン。 80年代の幕開けに相応しいディスコティックなアップテンポさ、特にシークエンス度高すぎるベースがいいんですよね。
しかしながら一番のおすすめは1曲めのこれ。 オールドスクールなんですけどね。