Butterfly Dream (Flora Purim)

Flora Purim はブラジルの歌手で、1964年にボサノヴァのアルバムを出した後にアメリカに渡り、っていうか時期的に母国の政権(軍事政権)に係る亡命のようなものだったのではないかと推量するのですがそれはさておき、ジャズ系のバンドにボーカルとして参加しつつ、Airto Moreira と結婚したり薬物で捕まったり忙しい人のようです。

Butterfly Dream は渡米後初のアルバムで1973年のリリース。 Stanley Clarke が全面協力したらしく、George Duke のクレジットも見受けられ、フュージョンというよりもMPBを抜けたジャズを更に突き抜けてMPBに再着陸した、というような体裁のアルバムです。 70年代の Flora Purim のアルバムはどれも遜色なく聴き応えがあり、参加ミュージシャンが豪華であるという、ドリームすぎる感じなんですけど、やっぱりこの 2nd の威力は他では感じられなくて好きです。 主に Stanley Clarke が占めており、その他はカバーなんですけど、Dindi にしかり Summer Night にしかり、Moon Dreams にしても、いやー上手だなぁ、って。 そつなくこなしているなぁって。

あ、あと、ジャケットがすごくいいです。 キてますなぁ。