布谷文夫LIVE (DEW)

「ナイアガラ音頭」でおなじみの布谷文夫が70年代初頭に率いたバンド、DEWの第3回全日本フォーク・ジャンボリー(1971年8月7日)のステージから7曲を収録。日本ロック史上最も激烈なヴォーカリストが牙を剥く。

っていうことなんだけど『「ナイアガラ音頭」でおなじみ』っていうことはないんじゃないかって話で、『「ナイアガラ音頭」でおなじみ』っていうので通じるのは相当に通で、普通知らないよって話です。

前のエントリーで演歌っぽいボーカルのロックについて触れてしまったので、本当の日本のブルースってどんなもんだろうと聴き直そうと選んだのがよりによって布谷文夫先生で、2012年初頭に亡くなってしまったんですけど、お友達である大瀧詠一さんにしたって明くる年の年末に亡くなってしまい、おおよそ2年くらいの間があいてますが「ぞくぞくなくなってる」感が高く、時代なんだなぁって。

それにしても布谷文夫は日本のロックの草分けどころかブルース・ロックの頂上に君臨している人でありまして、このライブ盤の迫力はすざましいものがある。 ちょっとびっくりして引いちゃうくらいのすざましさ。 真っ黒でデカくて勢いのあるブルース・ロックなんですよね。

これ聴いた後にナイヤガラ音頭のシングルバージョンの「オンド!オンド!」を聴くと爆笑しちゃうんですよね。 布谷文夫以外の何者でもねぇぞ、って。