Let Me Be Your Lover (Patterson Twins)

なんといってもジャケットで身が引けてしまうこのアルバムは1978年にマイナーレーベルからリリースされたとのことで、レビューにあるとおり知る人ぞ知る1枚だったそうで、こうやってCD化(2013年)されることで私のような一般人の耳にもされるようになったのであり。

Discogsによると2006年にもう1枚出しているっていうことだけど、世間には他にも何枚かリリースされていて、それがなんなのか、完全な別作品なのかなんかのコンピなのかアウトテイク集なのか、調べもしませんけどたぶん聴かないでしょうので放置するとしても。

Patterson Twins というのは文字通りパターソン兄弟(Estus と Patterson)のデュオでありまして、このミシシッピ生まれのゴキゲンな二人は作詞作曲はしないでただ歌うだけということらしく、そのせいかいろんなタイプのソウルを歌います。 アルバムタイトルになっている Let Me Be Your Lover や Gonna Find A True Love のようなアッパーなサルソウル風のディスコだったり、フィーリーソウルだったり、ぐんにゃりした黒くて粘っこいソウルだったり。

Gonna Find A True Love よりも Let Me Be Your Lover のほうがいいなぁ

なにしろどれも良い曲なんですよね。 ボーカルもすてき。

モダン・ソウル最高峰として君臨する名曲「Gonna Find A True Love」を収録した究極のソウル・レア盤が遂にリイシュー実現!サザン・ソウルで培ったディープな歌声とモダンでメロウなレイト70sサウンドが絶妙に絡み合う名盤! 70年代初期にKING/RONN/MALACOといったレーベルからリリースしたシングルがサザン・ソウル・ファンに高い人気を誇るソウル・デュオ、パターソン・ツインズ。彼らが78年にマイナーのCOMMERCIALからリリースした唯一のアルバム。そのレアっぷりに、長い間、知る人ぞ知るといった存在だった本作。ディープに歌いあげるそのサザン・ソウル・スタイルと、その妖しげなジャケットが謎めいた雰囲気を醸し出していた。その評価が急激に上昇したのはケブ・ダージが選曲したモダン・ソウル・コンピレーション『SOUL SPECTRUM VOL.2』に、本作収録の「Gonna Find A True Love」が収録されてから。1999年のことである。瞬く間にモダン・ソウル最高峰、究極のソウル・レア盤として君臨するアルバムとなった。各方面からリイシュー切望の声が止まなかった、まさに禁断のリイシューが実現! 冒頭「Let Me Be Your Lover」威勢のよいアップで幕を開けると、70年代初期のサザン・ソウル・スタイルとは一線を画すのアーバン・メロウなスロウ・ナンバー「He’s A Loser」で泣かせる。続く「How Long Must The Show Go On」は美しいメロディに導かれるコーラス入りグループ仕立てのスロウ・ナンバー。そして究極のモダン・ソウル「Gonna Find A True Love」で煽られ、ファンク・ナンバー「Funk Machine」へと続く。そして再びスロウ・ナンバー「You Give Me Someone To Love」で泪を誘う。しかし、やはり凄いのはアルバム全編で歌い込む、その類稀なヴォーカルの素晴らしさであります。二人で駆け上ってゆくかのような夢心地のディープ・ヴォーカルは絶品。