夜の旅人(松任谷正隆)

きっと本人には黒歴史なのだろう・・・

音楽プロデューサー、作曲家、アレンジャー、そしてモータージャーナリストとしても活動する松任谷正隆。1977年11月25日にソロ名義で発売した唯一のアルバムに2015年最新リマスターを施し、高音質盤(ブルースペック2仕様)にて再発。全曲、松任谷由実が作詞、松任谷正隆が作・編曲。レコーディング・メンバーはティン・パン・アレーの林立夫(ドラム)、細野晴臣(ベース)、鈴木茂(ギター)他。ゲスト・ヴォーカルに大貫妙子を迎えた「荒涼」も収録。 (C)RS

なにが黒歴史なのかと推測するのは野暮なのかもしれないけど、やっぱりご本人のボーカルなのでしょう。 仕方なく制作してリリースしたというのもうなづけるほどなんですが、当時はともかくも、今聴くとこれがいいんですよね。 リリースは1977年とのことなので、御年26とかの頃。 ヴァンサンカンでこの境地に達しているっていうのは、ちょっと早すぎなんじゃないかって話ながら、この頃のこの辺りの人たちはあまりに早熟揃いなんですよね。 すごい時代だったんだなぁ。

ということでボーカルは難点じゃありません。

そもそもこのアルバムを知ったのは、大貫妙子のアルバム SUNSHOWER の再発ボーナストラックに、このアルバムにも収録されている、というかこのアルバムに収録され、大貫妙子のメインボーカルである「荒涼」が収録されているのを聴いて、「松任谷正隆が歌ってる!?」と驚愕したところからなんですが、いいなぁこの松任谷正隆の朴訥としたボーカル・・・なんてしてたら氏のソロアルバムからこっち(SUNSHOWER再発)に収録がなされたというわけじゃないかですか。

いやいや、驚いた。