1960年代中盤にアメリカで結成された後にドイツに移ってコミューンを形成したという、1970年前後ではそんなに珍しくもなかったであろうこの Sweet Smoke というバンド形態のみなさんはやたらにフリーダムで、1stを1970年にリリースした後になんと旅行休暇をとってしまうのであり、しかもそれは1年間だったといい、しかも行き先はインドであり、しかもその旅行中に1stの評判がいいと知るのであったそうな。 旅行から帰ったあと、1973年に2ndをリリースし、何人かは(フリーダムだから)バンドを離れ、ようように1974年の年末、ベルリンで行われたヨガソサエティのための(寄付?)ライブをもって解散し、その模様を収めたのが本作であります。
オリジナルおよび最初のCD化では最初の3曲だけが収録され、後のCD再発においてもう3曲が追加されたところなんですが、そもそもオリジナルで3曲しか収録されなかったというのは1曲がやたらに長いからで、A面に1曲(19分)とかなんですもん。
Sweet Smoke はプログレだとかジャズ・ロックだとか言われてますけれど、よくよく聴くとジャム形式を重視したブルース・ロック主体のサイケバンドなんじゃないかと思います。 やたらと長いジャム形式の曲と、歌ものの短めの曲との2パターンがあって、どちらも聴き応えがあるのがすごい。 フリーキーではあるけどキマってるわけではなく、ラテンっぽさを取り除いたサンタナっぽくもあり、四の五の言わずに聴いてろ!って話なんですよね。
ちなみに1stと2ndは2in1でCD再発されています。 こちらもいいんだなぁ。