Lily & Maria

去年、いや一昨年にデジパック版がリリースされていたそうな、な、Lily & Maria の唯一作(1968年リリース)。 なにしろジャケットがいい。 ジャケ買いしなくちゃ気が済まないくらいの勢いであります。 っていうかLPサイズでほしい。 ちなみにこのジャケットで一番好きなのはタイトル部分です。

Lily & Maria もウルトラマイナーだったのですけれども、どういう経緯か(コンピレーションに採り上げられたことが大きかったそうな)2008年にCD化され、そこでいろんな情報が白日のもとになったわけですけれど、Lily Isaacs さんと Maria Newman さん、そのLilyさんがすごい。 ポーランド生まれの Lily さんはホロコーストから生き延びてニューヨークにやってきたのだそう。 あれこれは Wikipedia でも読めますので読んでください。

アシッド・フォークでサイケデリック・フォーク。 それに尽きるところでありますが、誰が言ったか Wendy & Bonny と比較される、というかあっちがソフトロック路線であればこっちはサイケフォーク路線だ、みたいな解釈だそうで、なんだかなぁと思ったり思わなかったりながらも、この手のフォークにあちがちな薄っぺらい暗さはなく、案外にバラエティにとんだ楽曲構成でして、そういわれれば Wendy & Bonny と比較されてもおかしくはないなぁと。

いやぁ、いいんだよなぁ。