Liquid Visions はドイツはベルリンのバンドで、1994年に結成され00年代中盤に解散されたというネオサイケバンドであり、1stを1998年に、そしてこの Lost Recordings は(ということなので解散後の)2006年にリリースし、都合5枚のアルバムを残しました。
なにしろドイツのサイケバンドですから。 ジャーマンサイケなんですもの。 ネオなのでいろんな要素を加えており、それがスペース・ロックだったりプログレッシブだったり、要するに Hawkwind ですか?って言われると困っちゃうんですけど、それにまぁ近い凶暴さがあります。
残念なのが現在では入手が困難なほうであることで、特にCD化されていない2ndの Endless Plasmatic Childhood Overdose は、極端に長い曲(20分、10分、15分)が収録されており、どうもこれはジャム形式のライブテイクっぽいのですが、こういう方向性がこのバンドの本来の持ち味なのでしょう。
アシッドセッションをやってたらバッドに振り切っちゃった Ash Ra Tempel みたいな、ジャーマンつながりで言えばそんな感じになるのかな。 もちろんネオサイケらしく歌もの(でもぐちゃぐちゃサイケ)もありますし、間口は広いほうかと思います。