Mainstream (Quiet Sun)

カンタベリー・ロックの最高傑作の一つとして、歴史に残るクワイエット・サンの唯一作。フィル・マンザネラ、後にTHIS HEATを結成するチャールズ・ヘイワード、デイヴ・ジャレットとビル・マコーミックという個性がぶつかりあい、当時、プログレッシヴ・ロックとしての先鋭性を持った奇跡のようなアルバムが誕生した。

これまで意識して聴いたことがなかった。 なんかのときに購入した後すぐには聴かなくて置いといて、いつの間にか聴いていた、という感じ。 ただ、ジャケットはずっと憶えていた。 というのも、昔読んでいたプログレ系の雑誌やらムックやらで頻繁に目にしていたからだろうし、ことカンタベリー系の特集ではかなりの確率で紹介されていただろうからこれがカンタベリー系なのだろうとは意識はしていた。 でもその程度なのでありました。

ジャケット、Ruins のカラー版みたいだな、って思ってた。 ん? Ruins じゃなくて Concerts か。 Ruins は Concerts の収録曲か。 って、それは Henry Cow の話なんですけど、ジャケットの連想以上に感じるのがギターの肌触りで、Henry Cow か中期クリムゾンか、みたいに思ったんですよね。 こう書くとどれだけ知らないかわかるのでしょうけど、上記レビューの「フィル・マンザネラ(Phil Manzanera)」って Roxy music のギタリストなんですね。 そっち方面は聴いたことがないので全然知らなかった。 というか Roxy Music と Quiet Sun がどうしても結びつかなかったし今でもそうなんです。

それよりなにより、このアルバムで私が注意深く聴いているのはドラムであり、後に This Heat で変態っぷりを存分に示すことになるあの Charles Hayward なんですよ。 ハイハットの感じとブレイクの空気感がいかにも、なんだよなぁ。