Cressida はイギリスのバンド。 プログレという括りになっているけど時代的なこともあるしオルガンがフィーチャーされていることもあり、なかなかにサイケ沼に足を取られているのが私の琴線に触れるところ。 バンド自体のオリジナル作品はこの 1st(1969年リリース)と、キーフの手によるジャケットが印象的な 2nd(1971年)の2枚だけで、後に未発表音源集が2011年にリリースされています。 どれもいいんですよね、このバンド。
ヴァーティゴ・レーベルを代表するオルガン・オリエンテッド・プログレッシヴ・ロック・バンド、クレシダの1970年発表の記念すべきファースト・アルバム。ピーター・ジェニングスのハモンド・オルガン・プレイをメインに据えた’70年代初頭の古き良きブリティッシュ・ロック・サウンドは暖か味のある独特のフレイヴァーを発する。全員の確かな技巧は再評価すべき。
とにかく安定したテクニックであり、歌よしコーラスよしと、器用すぎるくらいに器用だもんだから、手慣れた次作では相当にパワーアップしちゃうんですけど、私としてはこっちの、1stの「こなれていない感」が B級っぽくてついつい聴いてしまうんですよね。