いかにも、なグループ名の Purple Overdose はギリシャのサイケデリック・ロックバンドで、結成は1980年代後半といいますからネオサイケ期になるのでようけれど、おそらくはギリシャ語では歌われておらずおそらくは全編英語で歌っているようでして、耳馴染みがよろしい。
何枚ものアルバムをリリースして2000年頃に解散したと思しきこのバンドは、その最末期に完熟したライブ演奏を音源として残しました。 それがこの The Salmon’s Trip Live であります。 ネオサイケではありますが、こういったライブでは1曲がやたらに長く、あたりまえのように10分以上だったりで、ひたすら演奏しまくるのでありますけれども、恐ろしいことにこのライブ盤、アナログとデジタルとで収録曲が違うのであります。 くわばらくわばら。
オリジナルのサイケはきっとこういうふうに発展したんだろうなぁと思わさざるを得ない、だんだんに構成が複雑になりポップさが薄れいろんなジャンルを取り込みつつもサイケデリックに仕上げる、ちょっとした地球の宝であります。