生家はともあれ(場所だってちゃんと憶えていない)育った家には庭が、ほんの猫の額ほどであったと今では思うけどあって、このくらいの年齢になるとあの庭を私がいじったらきっとこうなるだろうなぁっていう雰囲気の庭であって、親子なんだなぁって思うところながらも、基本的に陰の多い庭なのでした。
それから(私自身が)何度も引っ越しをし、長野県に来てからは普通に庭がある環境だったこともあって、やれ家庭菜園だの庭造りだのが好きになったもので、前述の実家の庭っぽく日光をあんまり取り込まない庭の良さを知ったのは現在いる家の前の家の庭でした。 むしろ、実家の家の庭の雰囲気を嗅ぎ取って、それを発展させることくらいしか当時の私にはできなかったのかもしれず、父の作業と比較するなんて恐れ多いことなのかもしれないけれど、実家の庭を作ったときの父は30代前半だったはずで、なんとまぁ、萎びたというかよく言えば侘び寂びのある人なんだよーって話です。
長野県に引っ越してからというもの、みなさんの庭が無駄に広く、なかには池とかあっちゃって、どういうも・・・(悪口になりそうなので自粛) ともあれ、熱帯魚をやってた私としては(これも父の影響なんだども)、池って!池って!池っていいじゃん!ってずーーーっと思ってきました。 すごいよ!錦鯉とか入れちゃうんでしょ!?田中角栄じゃん!いいじゃんっ!
で、この家・・・っていうのは妻の実家だったところなんですが、どういうふうにもしていいよって言われているんで、なにしろ庭の中央手前になぜかあった一位の木をバッサリ切り、抜根をし、ちょうどいい感じの、ひょうたん池(小)を置いたらちょうどいいんじゃないかなーっていうスペースができたんです。 それが2年位前。
そのまま放置しててこのたび、ほれ、不要不急の外出を控えなければならない昨今に、いよいよどうしよう池どうしようって話が再燃したのであります。
まず考えたのが防水シートを敷いてオリジナルの池を作ること。 あれこれ調べて全然できることがわかりました。 外壁から電源を出せるんでポンプとかできちゃうし。 でも、ちょっと大変だ。 作業はやってできない話じゃないんですけど、妻の了承が得られない。 風水的に東南なんで大丈夫だよっていう説得はできたものの、ちょっと防水シートなのはどうなのかって。
だもんで、ひょうたん池っていうのもいいなぁって思ったんですが、もし失敗したときに処分の方法が見つからないし、どうもあたしゃあのひょうたん池とかの、定形の池池したやつがしっくりこなかったんでした。
そこでメダカ鉢であります。 スドーの18号の。 大きさの割には水を随分に減られば移動も容易だし、なにしろメダカだけ買うんだからいいじゃんって。
ということで買って、ソーラーパネル式の池ポンプを買って、メダカには水流が激しすぎるので半日陰のとこにソーラーパネル置いて、メダカ鉢の下にもしっかりと砂利を敷いたりなんかして見栄えを多少は良くして、念願の庭池を達成したのです。
こういうのってできたらおしまいではないので、これからだんだんに手をかけて、庭の全体に合うようにするのです。 何年もかけて、やるのです。