Titik Api (Harry Rusli – Harry Roesli)

Harry Rusli(あるいは Harry Roesli )はインドネシアのシンガーソングライターで、1951年にジャワ島で生まれ、2004年末にジャカルタにて死亡。

なにしろインドネシアだもんで情報がちょー少ねぇ。 Wikipedia によると 1970年代初頭にはすでに自身のバンドを結成していたそうで、当時はロックやブルースを演奏し、存在していると思しき超初期のソロアルバム(4枚あるらしい)においてはプロテストフォークを演奏していたそうで、どちらかというと曲よりも詩に傾倒したそうな。 その後国内の芸術系の学校に行ったあと、なんとオランダの(!)音楽院で学んだんだそうな。

学校に行く前のアルバムが Philosophy Gang で、なんとも混沌としてまとまりのないアルバムなんですが、帰国してからリリースした(1976年)この Titik Api(発火点、とでも訳すのか?)がちょっとすごい。 サイケからファンクからプログレからトロピカリア(トロピカリズモ)まで、フロア向きではありませんがフロア要素を全くに取り除いた先にはこんな不気味なくらいのアジアンロックがあったんですねぇ。

ガムランとファンクを合わせちゃうんだもん。怖いものなしだな。

私がバリに行った90年代初頭においても無効ではカセットテープが主流で、そのくらいのもんですからこういうアーティストの作品はレコードではなくカセットテープで販売されていたのだそう。 こういうのはばっちりとマスターテープから最新デジタル・リマスタリングを施しちゃったりなんかして聴きたいもんだす。

他のも聴いてみたい。 そう思わせるのでありました。