在日韓国人カメラマンが見た’70年代日本。約3万カットのなかから選んだ本書収録写真は、1970年代の都市・農村・漁村・山村の貴重な生活誌であり、そこに生きる人々の表情を見事に写しとっている。
題名からこのあらすじまで辿るとあやふやな雰囲気を感じてしまいますけれども、解放新聞に連載された日本の被差別部落の写真ルポを書籍化したものであります。 写真集と銘打っているくらいなので豊富な写真がありつつも、ところどころ挟み込んでいる文章がいい。 むしろそっちに興味が移ってしまったくらい。
ただ、「1970年代の都市・農村・漁村・山村の貴重な生活誌」というのにも頷けないこともありませんし、この写真集に映し出されている(幾分都市寄りの)写真に私は私自身の生まれ故郷を感じ取ってしまいます。 こういうの近くにあったし日常だったよなぁ、って。